“一年に一度、マフィアたちは人さらいの旅にでるという。場所はアグラ周辺だった。一人あたり五人前後の赤子をさらってくるため、一年間で百人以上にもなるそうだ。 彼らはチェンナイの中央駅にもどってくると、赤子たちをいくつかの関連コロニーへと分ける。昼間は一般の乞食にレンタチャイルドとして貸し出し、夜はここの売春婦たちが面倒をみる。 ただし、レンタチャイルドとしての商品価値は五歳ぐらいまでである。そのため、この年齢になると、マフィアたちは彼らをコロニー内部へつれていき、腕や足を切り落とす。五人の男が力ずくで押さえ込み、鉈のようなもので一気に腕か足を切断する。もしくは焼けたアイロンを顔に押しつけて火傷を負わせるのだ。 こうした一連の作業がなされた後、子供たちはマフィアが契約している医師によって治療をうける。切断箇所や回復状況によるが、おおよそ一ヵ月から三ヵ月間治療に専念させられるそうだ。そして回復するとすぐに、障害をもった幼い乞食として町へだされるのである。 ただ、女の子と一部の男の子だけはこうした残虐な行為を免れる。前者は売春の道へ進まされ、後者は麻薬の運び屋やマフィアの下っ端としてつかわれるのだ。”